新卒3年目で初めて退職しました

新卒で入社したWebアプリケーションの会社を10/31に退職しました。

11/1から新しい職場で働きはじめました。

前職は、ホワイトだったし(月の残業時間10分とか)、福利厚生もよかったし、給料もそんなに低くなかったし、私は評価もされてたし、正直そんなに不満はなかったけど、退職しました。

わりと小さな会社だったので、社員の人はだいたい顔見知りだし、みんな仲良かったと思う。

前職でやっていたこと

技術的には、プロジェクトにある技術はだいたい触ったと思う。Vue.jsでフロントも書いたし、Perlアプリケーションサーバーも開発したし、kotlinでandroid開発もしたし、AWSを使ってちょっとインフラっぽいこともした。

いわゆるフルスタックエンジニアみたいに様々なコード書いていたし、ディレクターみたいに新しい機能の仕様を提案したりもした。デザイナーもディレクターもエンジニアも、みんなで意見を出し合って、思ってることはみんな発言して、より良い価値をユーザーに提供するために、議論するような文化があったと思う。

チーム外のslackも見て、発言していた。

プログラマー風林火山でいうと多分一番色濃かったのはたぶん「風のエンジニア」で、私は自身では会社全体でみても、実装力というか馬力が一番高かったと思っている(自称)。

で、こんなにいろいろやらせてもらえたのも、裁量がかなりあったと思っていて、基本否定する人はそんなにいないし、きちんと得られる価値を説明すれば、大抵のことはなんでもやらせてもらえたと思う。apiの処理を1からまるっと全部書き換えたりもした。古い処理をまるっと消して、新しく書き直して、diffが数十万行あるprを作ったりもした。

android開発をしたときは、別に知見があったわけではないけど、0から調べながら、課金周りの処理をまるっと作ったりもした。

エンジニアとして入社してすぐやってよかったこと

同期が優秀なディレクターばかりで、ディレクターってすごいなみたいな気持ちをすぐに思い始めた。だから、エンジニアだったけどディレクター向けの勉強会言ったりして、ディレクターのお仕事を知ろうとした。

ディレクターだけじゃなくて、デザイナーの考えてることみたいなのも知ろうとした。

やっぱりお互いの仕事をある程度知っている方が、コミュニケーションはスムーズに行くと思うので個人的にはいい勉強になったと思う。

かつて前職にいたすごい先輩もよく、「プライベートで自分の仕事に関係ないことを学ぶと良いよ」ってよく言っていたので、もちろんエンジニアなので、技術の勉強も良いんだけど、いつどんなことが役に立つかわからないので知識の幅は広げておいて損はないと思う。

自分の中で一番変わったこと

人を頼るようになった。わりと何でも自分でやるタイプの人間だったけど、リードエンジニアになって、チームを引っ張る立ち位置になってから、チームメンバーを信頼して、誰かにお願いしたり、頼ったりすることが多くなったと思う。

プライベートでも、自分のことは何でもやるタイプだったけど、お店とかで「〇〇しますか?」って言われたときに「お願いします」って言えるようになった。

良かったこと

みんな仲良かった。

あまり上司とか先輩みたいな上下関係は無くフラットな関係で、みんながみんなをそれぞれ1個人として尊重している感じがする。

あと、みんなわりと意見はしっかり言うタイプの人が多くて、あとからネチネチ批判してくるとか、そういう人はいなかったと思う。

これからも一緒に飲みに行きたいし、話したいと思う。

なんなら前職のslackのchat-channelだけでいいから、ずっと居たかった。

※chat-channelはみんなが自由に話したり雑談したりするチャンネル。

悪かったこと

評価による給料改定とかが年に1回しか無いのはあまり好きではなかったと、評価に対する透明性もあまりないので、誰がどのランクとかがわからず、目指す先が見えづらいのは、あまり良くはなかったと思う。

私はたぶんチーム内でもかなり評価されていたけど、他のチームのメンバーが、技術力はあるのにあまり評価されてない人もいたりして、ちょっと悲しかった。

私に大いなる力があれば昇給させて上げたかった><

なぜやめるのか

なんでもかんでもオールマイティーにやりすぎたせいで、仕事に対して飽きが来てしまって、成長がなかなかできなくなってきていると感じたから。個人的にはまだ新卒3年目だし、まだまだ、ビシバシ鍛えられたい気持ちがあるけど、いつの間にかかなりチームを引っ張る立ち位置になってしまって、自分の意見が通り過ぎることにも不満を感じていたのかもしれない。

あと、単純に人生で1回くらい転職したいなと言う気持ちはあったし、大きい会社で働いてみたいなと言う気持ちもあった。

で、個人的には人は仕事で育つと思っていて、やはり趣味やプライベートでやることには限界があるので、新しい環境に飛び込んでみたくなった。

次の会社

次の会社は、ここでしかできない仕事・経験がある!って言うような会社を選びました。

最後に

前職で出会った先輩にも後輩にも同期にも感謝していて、技術だけじゃなくて、物事の考え方とか、整理のしかたとか、いろいろ学ぶことができて本当に感謝しているし、今後も繋がりを持ちたいと思っているし、また一緒に働きたいと思う。

やめるときも、みんな「いつでも戻ってきていいからね!!」って言ってくれてすごい嬉しかった。

P.S. OSS化したらいつでもcommitします()

新卒で最初に入って本当に良かったと思える会社だったと思います。

ありがとう、そして今後ともよろしくお願いしたします。

おまけ

なんで辞めるんですか、ってのを後輩と話したときに、「エンジニアってなんでそんなに強いエンジニアを求めるんですか、スーパーサイヤ人なんですか」みたいな話をちょっとした。

仕事もきつくなかったし、完全に学びが無いわけでもないし、まったり過ごす分には良い。

でも、勉強会に行ったり、毎年技術力の高い後輩が入ってくるたびに、このままいると自分の市場価値はどんどん下がって、数年後にはゴミになるんじゃないかみたいな焦りがあった。

たぶん今の自分が40歳とかだったら、まったり過ごすのを選択をすると思うけど、今はまだ若いので、若いうちに戦闘力を上げたいなと思う。

エンジニアって大変だなあ、もっとらくにお金欲しいなあ、と思った25の秋でした。